がくやおち ~副院長の書斎~

邂逅

2025.11.30

白い坂道が 空まで続いていた

ゆらゆらかげろうが あの子を包む

誰も気づかず ただひとり あの子は 昇ってゆく

何もおそれない そして 舞い上がる

空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命は ひこうき雲

 

小さな手のひらに 一つ 古ぼけた木の実 握り締め

小さな足跡が 一つ 草原の中を かけて行く

パパと二人 拾った 大切な木の実 握り締め

今年 また秋の丘を 少年は一人 かけて行く

 

不可侵なところであり勝手な想像ではあるけれど

強さ・忍耐・弱さに対する優しさ・ユーモア・レジリエンス

羅針盤のごとく精神的支柱そのものでした

これから変わる移り変わりを見てほしかったところ

 

いただいたものを未来につなげてゆくことになりましょう

ありがとう 決して忘れることはありません

そして  ごきげんよう