がくやおち ~副院長の書斎~

よこ目にななめ読み

2025.06.30

 

なんでも骨太の方針は大事なよう

三権分立の一翼の政府が首相をトップにして方針を打ち出すものだから

方針が出ちゃうと各々に結果を出さないといけない!と各大臣・官僚たちに縛りをかけて

内閣府の方針に沿っていろいろ動き始めると言ったほうが分かりやすいかな

 

現政権で初となる6月の骨太方針で医療等(社会保障制度)に関係するものが、

  • 医療・介護・障害福祉分野の処遇改善・業務負担軽減
  • 中長期的な介護提供体制の確保:医療・介護連携、多職種間の連携、介護テクノロジーの社会実装、事業者間の連携・協働化や大規模化、介護人材の確保・定着
  • 中長期的な医療提供体制の確保:かかりつけ医機能適切なオンライン診療の推進、新たな地域医療構想、医師偏在への対応、妊娠・出産・産後の経済的負担の軽減、小児周産期医療、リフィル処方箋
  • 疾患に応じた対策等:がん対策、循環器病対策、慢性腎臓病対策等、女性の健康支援、睡眠 対策、いわゆる国民皆歯科健診、リハビリテーションによる自立支援・在宅復帰・社会復帰
  • 予防・健康づくり、重症化予防:データヘルス計画に基づくコラボヘルス、エビデンスに基づくPHRや健康経営、職域でのがん検診の普及、糖尿病性腎症の重症化予防
  • 創薬力強化とイノベーション推進

 

時折具体的なものがあるのは気にはなるものの、ほぼ医療総論を網羅

どこにウェイトを どこを急ぐのか …迷いますね

でも方針が出ちゃってるから 万事進めてゆくのです

 

「OTC類似薬の公的医療保険適応の見直し」なども細かくみてみるとありました

Switch処方を医療機関で処方するのは保険外、つまり自費になるかもなのだ~

バカボンみたいに「これでいいのだ~」とタカをくくってはいけません

湿布のみ等、該当するものだけに対する受診が保険診療のみではできなくなる

だって国家の予算をめぐって、今のところ信頼できる国債たちが、国の信頼と綱引きしている構図の中で押し切られないようにするのですから

 

国民皆保険の形態について 未来を問われているのです

皆さんも自分だけのことを考えていたら 気づいたら病院が無いかもよ

自分たちで声を上げて 地域の状況を医療構想に乗せないとね

各地域、医療圏ごとでいい方向にしたいもの

そういえば骨太の中にも書いてある、地域医療構想での重点医師偏在対策支援区域についてもどうなっているのかな~

 

どんどん人は減ってしまって 社会サービスの質を落とさず縮小は相当ハード

いろいろに高値になったら 報酬上限の枠が決まっていて 病院は当然採算は合わない

知らんよ行政のことは…とは言えん サービスの価格を決めるのは御上だから

 

地域事情も医療介護福祉の事情もあり どんな青写真になるのかな

適当に人員もいて制度もしっかりしてくれるとこにまとめて移住かな

そこがユートピアなのか 今ここでの正解が 全く分からないんだよね