不文律もめんそーれ
2025.05.30
『先生は「神様のカルテ」の実写版だ』との言葉を、先日、唐突に頂きました
でも、即座には何のことかわからず、お茶を濁して返答をしました
あとで調べると、それは第十回小学館文庫小説賞受賞作、2010年本屋大賞第2位の作品でした
そういえば当時、まさにその頃、わたしの人生の中でもとても大変な時期を過ごしていました
当然、世間の関心事などもそっちのけにならざるを得ず、それすら知らなかったのです
29歳の栗原一止が、経験ある看護師と変わり者だが優秀な外科医の友人と、助け合いながら、
日々の診療をなんとかこなしているという「24時間、365日対応」の田舎の病院が舞台
そこに母校の医局から大学に戻れば、休みも家族と過ごす時間も増え、最先端の医療を学ぶこともできるとの誘いも、しかし…
大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか、
と悩む一止の背中を押したのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない「贈り物」だったと
この「贈り物」
こないだ自分に向けられた言葉も、そのひとつなのかもな、とふと
デフォルメありありの実写版とはおこがましいけど、確かに少しはFixあるかもね、まあ現場はもっと泥臭いけど
思い起こせば、そういう力を分けてくれる方も、たくさんいるこの世界
進んで歩いたり、戻ったり、時々変化もあるけど、中身は変わらずに
真の豊かさは、意味の無さそうなところに、ひっそりと、あるのさ
きっと、いろんなギフトが舞い込むから…
部屋とYシャツと私 花も咲く