がくやおち ~副院長の書斎~

地域医療実習

2024.06.30

今年も2013年以後、当院にて受け入れている、

岡山大学医学部医学科1・3年生の地域医療実習が始まりました

学生ではありますが、社会人になれば同じ方向を向いた同業者

特によそ行きの誂え実習はせずに、ただ現場を見て頂いております

いつも伝えきれなくて、実習があっという間に終わるため、

今後のためにも覚えになればと思います

 

【へき地医療の体験による教育効果】

地域住民の一体感、まとまりを理解する

精神社会モデルの理解が深まる

社会的責任感(職業意織)が高まる

地域の文化や患者の背景を理解する

多職種連携・チーム医療を身につける

問題解決能力が高まる

健康にかかる人のライフサイクルを理解する

総合的な診察能力を身につける

(Crapton PES.et.al. Med Educ 2013:47:969-78)

【地域医療に求められる医師像】

幅広い症状に対して診療ができる

初期救急には必ず対応できる

地域のニーズに応じて自らを柔軟に変化させることができる

【地域医療の特殊性】

専門職が少ない ⇒ 相談できない・仕事を分担できない

限られた医療機器 ⇒ 診断を深められない

近隣医療機関の不足 ⇒ 容易に紹介できない

 

正にその通りです

そして地域で求められることについて敢えてつけ加えれば、

「先人の知恵・経験も基に、ほんの少しの度胸と勇気を持つ」ことでしょう

 

当方も準備を怠らずに、きちんと待っています

是非、あなたに届けたい