がくやおち ~副院長の書斎~

ERCPデータ(2017-2021年度)

2022.08.30

 

年度

ERCP (件)

平均年齢 (歳)

EST /precut (件)

2017

13

88.8(81.5-94.5)

9/3

2018

23

83.4(57.2-96.7)

12/2

2019

33

85.2(54.2-104.4)

19/1

2020

18

87.2(74.3-100.5)

9/0

2021

35

84.7(44.3-95.3)

19/3

 

病名

件数

検査平均時間(分)

挿管平均時間(分)

処置 (件)

挿管不可 (件)

十二指腸憩室 (件)

PTCD変更(件)

総胆管結石

86

33.9

8.3

ML 7

EST 55

ERBD 35

EPLBD 12

13

50

0

総胆管結石

Post EST

12

22.8

2.0

EST 2

ERBD 2

0

9

0

総胆管結石

B-Ⅰ

4

26.0

4.0

EST 3

ERBD 3

0

2

0

総胆管結石

B-Ⅱ

4

36.8

10.3

EST 1

ERBD 2

1

0

0

胆石passage

7

24.9

8.0

EST 6

ERBD 5

0

2

0

良性胆道狭窄

6

28.2

8.2

EST 4

ERBD 2

1

2

0

悪性胆道狭窄

14

38.4

13.4

EST 4

ERBD 6

Metallic stent 1

3

1

1

膵腫瘍

7

33.0

7.1

EST 2

ERBD 5

Metallic stent 1

1

2

1

※EST穿孔:1例:保存的加療  ※外科処置症例:0例  ※ERCP後重症膵炎:0例

 

側視鏡や直視鏡を用いてレントゲン透視を行いながら胆道・膵管の造影精査を行うことを、

内視鏡的逆行性胆管膵管造影 (ERCP:endoscopic retrograde cholangiopancreatography) といいます。

造影以後、必要に応じて治療・処置を合わせて行うことが可能です。

当院では表のように主に総胆管結石後胆管炎に対する、結石治療数が多くなっています。

 

また病病連携・病診連携として多くの患者様をご紹介頂き、近隣の皆様には大変感謝申し上げます。

新型コロナ感染症の影響もあり数としては年次変動はありますが、

年報が出せておりませんので、細々と行っているERCP件数をご報告させていただきました。

 

研修医時代にERCP技術面でお世話になった先輩を思い出しています。

現在でも益々のご活躍をなさっていることと思います。

「もう少し早くしないと検査後の膵炎が起こるぞ」などとお𠮟りを受ける結果ではありますが、

腰も曲がっておられ完全な伏臥位ができない症例などもあり、先輩にはご容赦を願いたいと存じます。

 

いつもと違う「がくやおち」もたまにはよろしいでしょうか。

当時から変わらぬ微々たる努力を続けながら、引き続き細々と頑張りたいと思います。

 

院内各部署内でも患者さんや病院のことを想起し、仕事の経験を振り返り見つめ直す機会も大切です。

うまくいかなかったことは謙虚に反省し、できることを伸ばせるように個々が益々成長することを望んでいます。