新型コロナワクチン4回目
2022.07.30
新型コロナワクチン4回目接種が可能な以下の
- 60歳以上の方
- 18~59歳で「基礎疾患がある方」「その他重症化リスクが高いと医師が認める方」に、
2022/7/22から「医療従事者等」「高齢者施設等の従事者」が新たに追加されました。
この「医療従事者等」の「等」については範囲が広く、
病院や介護施設に出入りする業務に当たっている方を含めるなど、幅広く接種可能の対象者が増えるようです。
当院でも開始当初から新型コロナワクチン接種を子供から大人まで今日まで行っています。
県・市からの供給量を横目に見ながら、2022/7/28から4回目の新型コロナワクチンをすでに接種し終わっている院内職員以外の、
新たな摂取可能対象者に追加接種を開始しました。
わたしもようやく7/29に4回目の摂取を受けました。
第7波のCOVID-19外来・入院に対峙しているものにとって、
気持ちとしてはホットしたと同時に大変ありがたいと思っています(今日の腕はやっぱり痛いですが)。
2020/12/11から米国FDAで接種開始されたPfizer-BioNTechワクチンを始めとする各社のワクチン接種効果には、
個々の免疫応答を高めることでSARS Cov2感染をさせにくくすることに加え、
入院率・死亡率・感染の重症化予防に寄与するデータが蓄積されてきました。
若年者にも適応拡大がされ、院内でも10歳未満のこどもたちが接種している姿が増えました。
これまでの当院での外来・入院罹患経過をみるとかなりバイアスはかかるでしょうが、
新見市は県内でワクチン接種割合が多いこともあるためか重症化して行く症例はたしかに多くは無いように見受けられます。
また県コロナ対策本部からの情報提供も頂き、最近の県内の新型コロナワクチン接種状況を見たところ、
特に40歳代以下の若年者の摂取割合が少ないようです。
軽症で終わることの多い自分の世代のみで生活できれば、仮に感染しても重症化する心配は少ないかもしれませんので、
わざわざ痛い思いと時間をとってまでの接種の意味は見いだせないかもしれないですね。
もちろんワクチン接種による予期せぬ副反応のことも忘れてはいけませんので各々の考え方も尊重すべきです。
物事は良い面も悪い面もあるので慎重に検討したいところです。
しかしCOVID-19以外の疾患も含め救急・入院治療ができなくなってしまうと自分の世代を含めてみんなが困ってきます。
みんなで協力したら大きな病院や近所の病院・医院も含めた診療や治療に支障が出ないことが予測されます。
病院にお世話になる方に少し思いをよせて協力頂けたら、勤務をしている方から申しますと嬉しいです。
これまで2020年から何回も繰り返しの感染増悪を経験した中でも、
すべての医療機関を対象にした感染対応の門戸を開く政策がなかなか進んでいないこともあり、
妊婦・小児・透析・精神疾患感染・高齢者で介護が必要な方などが、
夜間休日対応や通常診療のひっ迫度合により特定の大病院などの医療機関に集中する状態が定常化していることは、
現在になっても改善されてきません。
当院のような小規模病院では高齢化率の上昇もあり、
通常の入院で主に高齢者で介護が必要といったケアミックス状態の入院者が増えています。
今後も高齢者施設や障がい者施設などで発生したSARS Cov2感染対応を迫られた時には業務量がマンパワーを超えてしまい、
院内対応がままならず受け入れを断念する状況に置かれることもあり、大変恐縮しています。
ワクチンからも横道にそれてしまいましたが、
各自で責任をもって自分で感染をしない・させない行動をこれまで通り行いながら、
住みよい社会の一員として元気で頑張っている個人個人に届けてくれるような施策を是非築いていただきたいと思います。